
こんにちは!アスペルガー娘たいちゃんと自閉症息子よーくんを子育て中のかばちゃんです。
発達障害育児をする中で、はじめにぶち当たる大きな壁が「小学校の進路」です。
やっとの思いで療育につながり、やれやれとひと息つく間もなく年長になれば次の進路を決めなければいけません。
私自身、よーくんが年長のときが1番つらかったです。小学校の支援学級や特別支援学校に見学に行き、体験入学もかかさず足を運びました。
- 小学校の支援学級に見学に行くときのチェックポイントを知りたい
- 特別支援学校に体験入学したときの様子は?
- よーくんが小学校の支援学級を選んだ理由を教えて!
この記事では、小学校の支援学級を見学するときにチェックするべきポイントを5つ紹介します。
実際に見学に行き、小学校の支援学級や特別支援学校の様子を見てきた私だからこそお伝えできる内容です。

自閉症と軽度知的障害をもつよーくんがなぜ小学校の支援学級を選んだのか、選んだ理由もお話するね!
この記事にたどりついたあなたは、ものすごく悩んでとてもつらい気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
大丈夫です、私もそうでした。でも1ついえることは、あなたがお子さんのために精一杯できることをやろうと頑張っているということです。
どんなところを見て、どんな質問すればいいのか、重要なポイントを解説しています。ぜひ最後まで読んでくださいね。
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小学校の支援学級に見学に行くときのチェックポイントをお伝えする前に、年長のときのよーくんの様子を確認しておきます。
年少、年中と2年間は週6で集団療育に通っていましたが、年長から幼稚園と療育園を半分ずつ併用していました。
- 幼稚園は支援学級、加配の先生がつく
- お友達を意識するが、ひとりで自由に遊ぶことが多い
- 先生の話は聞くが、いっせい指示はわからない
- おむつは奇跡的に取れていた
- 発語はあるが、同年代の子との会話は難しい
- 診断名は「自閉症スペクトラム」療育手帳B2
よーくんが通う幼稚園には支援学級があり、クラスに支援が必要な子が何人か在籍、加配の先生がつくシステムです。

よーくんのクラスには30人中2人が支援学級の子、担任の先生と加配の先生がいて集団で過ごせるよう支援を受けられるよ!
友達はひとりもいなかったけれど、クラスの子があたたかく迎えてくれ先生方の支援を受けながら幼稚園に通っていました。
よーくんにとって幼稚園は憧れだったようで、いつも「楽しい!」と言っていたのを今でも覚えています。

姉のたいちゃんが通う幼稚園の送迎について行ってたから、すごく楽しみだったんだよ♪

小学校の支援学級に見学に行くときのチェックポイントを5つ紹介します。
私の住む地域では6月ごろから幼稚園や療育園の先生と相談しながら調整し、見学に行く計画を立てます。

地域によって見学の時期はさまざまだけど、早めに動くことをおすすめするよ!
- 全体的な雰囲気
- 学習進度について
- 在校生の様子はどうか
- 支援級と交流級の行き来について
- 実際に困りそうなことをいくつか質問して、そのときの対応を見る
また可能であれば見学に行く前に先輩ママさんからお話を聞いておきましょう。実際に同じ県で過ごすママさんの情報は、どんなネットの情報にもかなわないリアルな情報です。
それでは小学校の支援学級に見学に行くときのチェックポイント5つを詳しく解説します。
①全体的な雰囲気
パッと教室に入ったとき、違和感を感じるようなことはありませんか?
教室に入った瞬間あなたがどう感じるかは重要なポイントです。例えば整理整頓ができていなかったり、物がごちゃごちゃに積まれていたりするとどうでしょう。

散らかってるな……こんな環境で子どもたちは安全に過ごせるの?
あまりいい気持にはなりませんよね。子どもの安全面も不安になります。
また誰がどの机を使って、自分のスペースはここ!といえるような配置になっていますか?
物や配置がきっちり決まっていないと、子どもたちも集中して勉強に取り組むことは難しいです。
はじめて教室に入った人でもわかるぐらい整理整頓されている環境が望ましいですね。
自分の子がイキイキと過ごせる、そんなイメージが具体的にもてる雰囲気なのか確認しましょう。
②学習進度について
在校生の学年と学習進度や学習スタイルなどの様子も見つつ、最後の質疑応答の時間に具体的に自分の子の学習レベルをお話して、対応してもらえそうか聞いてみましょう。
在校生がどんな風に学習を進めているのか、またどの程度個別に対応してくれるのかを確認しておきます。

勉強についていけなくてわからないのに、ほったらかしでは支援学級の意味がないからね。
可能なら支援学級で受けられない教科はあるのか、また交流級で受けることを推奨している教科はあるのかも聞いておくといいでしょう。
③在校生の様子はどうか
現6年生以外は実際にいっしょに過ごすことになります。
もちろん全員が自分の子にあうとは限りませんが、荒れている子はいないか、苦手そうなタイプの子がどれぐらいいるのかはチェックしておきましょう。

荒れている子が多いと感じるクラスは要注意だよ!
ただ在校生については担任の先生や周りの環境で大きく変わります。入学してみないとわからない部分も多いので、参考程度に見ておくことをおすすめします。
④支援級と交流級の行き来について
支援学級と交流級の行き来は各教科だけではありません。すきま時間をどこで過ごすのかも大切です。
- 朝の会
- 帰りの会
- 給食
- 休み時間
- 掃除の時間
学校によっては支援級で過ごすのか、交流級で過ごすのか、また子どもによって選べるのかは大きくちがってきます。
細かいことですが子どもにとっては毎日のことになるので、前もって確認しておきましょう。
また交流級に行くときに、補助の先生(TT)がつくかのどうかも重要なポイントです。

ただ支援級の子が交流級に行くとき、全員に補助の先生(TT)がついてくれる学校はほとんどないのが現状なんだ…。
もちろん補助の先生(TT)がついてくれれば安心なのですが、どの程度ついてくれるのか、こちらの要望にどれぐらい寄り添ってくれるのかも確認しておきましょう。
ちなみによーくんの通う学校では、朝の会は交流級で出欠をとり、給食や掃除は支援級で過ごします。

休み時間は自由に運動場で遊んでいるよ♪
交流級に行くときに補助の先生(TT)はついていませんが、体育と音楽は交流級で授業を受けています。

交流級の先生の協力もあり、楽しく過ごせているよ!
⑤実際に困りそうなことをいくつか質問して、そのときの対応を見る
実際に子どもが学校に通いだしてから困りそうなことをいくつか想定しておき、質疑応答の時間に先生に質問してみましょう。
どれぐらい親身になって答えてくれるのか、どのような対策をとってくれるのか、先生の対応によって入学したときにどれぐらい支援してくれるのかがわかります。
私が実際に質問した内容はこちらです。

見通しが立たないと不安になって泣くことがあります。あとどれぐらい、時間があるというのがまだわからないので……わかれば大丈夫なんですけど。
わざとこう対応してほしいとは伝えませんでした。われながらいやらしいですね(笑)

教室にはタイムタイマーがあるので、それで対応させてもらいますね!だんだん慣れてきたら大丈夫ですよ。
対応策もばっちり、こちらがお願いしようとしたこととドンピシャリでした。
今は質問に答えてくださった先生に怒られることもあるよーくんですが、信頼して信用しているのがすごくわかります。言いたいこともちゃんと伝えられているようで安心しています。
ただ、そのとき対応してくれた先生が入学したときに支援級にいるのかどうかはわかりません。
いざ入学したら全然ちがう先生だった…というのもよくある話です。

もしちがう先生が担任でも、支援級の土台がしっかりしていれば大きく変わることは少ないよ!
土台がしっかりできている学校は校長先生や教頭先生が支援級にとても力を入れてくれています。
先生の人数が足りなければ教頭先生がヘルプに入ったり、校長先生が頻繁に支援級を訪れたりするものです。
よくよく話を聞いているとなんとなくわかるので、じっくり観察してみましょう。

逆にどれだけ腕のいい先生がいても、支援級の土台がしっかりしていないといい支援は受けられないよ。

特別支援学校には年少と年中のときに見学に行ったことはありますが、私の住む地域では体験入学は年長の夏休みにしか受けられません。

療育園から案内があったので、すぐに申し込んだよ!
情報はなるべくたくさん集めたほうがいい、実際に体験できる場所にはすべて行ったほうがいい、先輩ママさんからいただいた助言は今でも役に立っています。
小学校の支援学級と特別支援学校の見学を終え、最後に行ったのが特別支援学校の体験入学です。
結論からいうと、とても安心できる環境で先生方の支援もすばらしく、よーくんもここに通いたいというほど魅力的な学校でした。

たくさんほめてくれるし、ブランコも楽しかったよ~♪
視覚支援や対応の仕方はもちろん、先生方がどんな小さなことでもすかざずほめてくれるので、自己肯定感が爆上がりするだろうな…と容易に想像できます。
詳しい体験談の様子はこちらで解説しています、よかったら参考にしてください。
しかし、私たちは特別支援学校には進学しませんでした。よーくんも気に入り、行きたい!と言ったにもかかわらずです。
最終的に小学校の支援学級を選んだ理由をお話します。

よーくんが特別支援学校ではなく、小学校の支援学級を選んだ理由をお話します。
私の住む地域では見学や体験入学に行くのは春から夏にかけてですが、進路を決めるのは秋ごろです。

正直、進路が決まるまではずーっとモヤモヤしてたね……。
見学と体験入学を終え、夫のかば太郎くんと何日も何日も長い時間をかけて真剣に話し合いました。

ぼくたちは「小学校の支援学級」を選んだよ。
1番の決め手はよーくんが通いだした幼稚園での成長です。年長から幼稚園と療育園を併用してみて、よーくんはものすごく伸びてくれました。
イヤイヤ通うのではなく毎日楽しみに通うことができ、少しずつですがお友達や先生を意識して遊ぶことも。
よーくんなら特別支援学校よりも小学校の支援学級のほうがより成長できる、そう感じたからです。

よーくんにはもっといろんな経験をしてほしい、同世代の子どもたちと触れ合ってほしい、それが私たち夫婦がだした答えでした。
もちろん不安がなかったわけではありません。特別支援学校に比べると小学校の支援学級は親の負担も大きく、受けられる支援も限られています。
小学校の支援学級を進路に選んだとき、夫のかば太郎くんと2つの約束をしました。
- 絶対に無理して頑張らせないこと
- 限界だと感じたらすぐに環境を変えること
大切なのはよーくんが安心して通える居場所です。笑顔で過ごせる場所でないのなら選ぶべきではない、そう心に誓って今も過ごしています。

迷いがなかったわけではないけれど、自分たちの選択は間違っていないと思っているよ!

私には特別支援学校に勤める友人がいて、当時はかなり相談に乗ってもらいました。
特別支援学校に勤める友人は私たち親の考え、思いとはまったくちがうことを感じていたようです。

グレーの子はとくにだけど、ボロボロになってから支援学校にくる子が多くてなかなか持ち直せない。
だったら最初から支援学校にきてくれたほうが本人も安心して過ごせるし、自己肯定感がボロボロになることもないのに……無理させて公立の小学校に通わせないでほしい。
友人のいうこともわかりますし、もっともだとも思います。1番つらいのは子ども自身なのだから。
でも一筋縄ではいかないのは親の感情、本人の感情があり、理論だけでは動けません。何を選び、どの道を進むのか、結局は本人たちが決める必要があります。
もちろん私もよーくんに無理をして小学校の支援学級で頑張ってほしいとは思っていません。
どうしても頑張れなくなった時は、早めに方向転換していこうと強く思った友人の言葉でした。

大切なのは、学校に通う本人の気持ちだよね。
小学校の進路を決めるのは、いままでで1番苦しい大きな壁です。しかし小学校の進路が決まって壁を乗り越えたら、感じることや見える世界もおのずと変わってきます。
進路を選択する前に集められる情報はなるべくたくさん、自分の目でみて、できるなら子どもに体験させて集めるようにしましょう。
- 全体的な雰囲気
- 学習進度について
- 在校生の様子はどうか
- 支援級と交流級の行き来について
- 実際に困りそうなことをいくつか質問して、そのときの対応を見る
年長の1年間は、長く苦しい、暗いトンネルの中にいるようなモヤモヤした気持ちでいっぱいではないでしょうか。
私もそうでした、本当につらいですよね。

なぜ小学校から進路に悩まなければいけないのか……何度も思いました。
だからこそ、家族みんなで力をあわせて乗り越えてほしいです。
どこの学校、学級を選んでもメリットとデメリットは絶対にあります。どこを選べば正解ということもありません。
母親は発達障害の専門家ではありませんが、わが子の1番の専門家です。どんなに有名な先生も、腕利きの先生でも、絶対にかなわないことです。
どの道を選んでも、悩んで出した答えに自信をもってくださいね。大丈夫です、わが子のことはあなたが1番よくわかっています。
いまがちょっとでも「悪くないじゃん!」そう思えるように……。
ではではっ!!
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