こんにちは、かばちゃんです!!
みなさん、子どもの性教育はどのように進めていますか?
はじめは絵本から・・・というご家庭が多いのではないでしょうか。とはいえ、
- 本屋に子ども向けの性教育の本は少ないし・・・
- ネットだと多すぎてどれがいいのかわからない!!
- うちの子にピッタリの性教育の絵本はないかな?
こんな悩みをもっている人は多いと思います。
なぜなら私の友人も同じ悩みを抱えていたからです。
この記事では、そんな悩みを解決してくれるたきれいさん作の「性の絵本」を紹介します!!
「性の絵本」は、こんな人におすすめです。
- どうやって性教育をはじめたらいいかわからない
- どんな絵本がいいのかわからない
- 難しい表現がなく、子どもでも理解できる絵本がほしい!!
なぜ?どうして?と子どもが疑問をもったときが「性教育」をはじめるタイミングです。
実際に私が小学4年の娘たいちゃんに読んだときのお話などもしていくので、ぜひ最後まで読んでくださいね♪

インターネットなどで過激な内容が簡単に子どもに見えてしまう世の中なので、性についての知識が歪んでしまう事を防ぐために、また、自分も相手も大切にしてもらうために、倫理観も含めて性について伝えたいという想いで絵本を作りました。
「性の絵本」HPより引用
作者であるたきれいさんはこのような思いで絵本を作りました。
表紙の絵や上記の言葉からとてもあたたかいお人柄が伝わってきますね。
また「性の絵本」が出版されるより前に作者のたきれいさんはなんと自費で絵本を8冊も出版されています!!
こちらの1巻と2巻を抜粋してKADOKAWAさんから出版されたのが「性の絵本」というわけですね。
- おとこのこのからだとおんなのこのからだ
- あかちゃんはどこからくるの?
- まもろう!こころとからだ
- こころとからだをまもるこつ
- すきなことなかよくなるには
この本を手に取った大人の方へ
目次はこのようになっています。次に各章ごとのまとめはこちら!!
- 大人と子どもの男女のちがいがひと目でわかる
- 赤ちゃんがどうやってできるのかサラッと説明できる
- プライベートゾーンを意識させることができる
- 具体的な防犯対策が身につく
- 相手に対する思いやりとはなにかがわかる
さあ、順番に見ていきましょう!!
①おとこのこのからだとおんなのこのからだ
この章では主に男女のちがいが描かれています。
男の子と女の子のちがい、また男の人と女の人のちがいが子どもでもひと目でわかるような描写になっています。
性別のちがう兄弟や、お父さんお母さんとお風呂に入ったときに聞かれるアレですね。

なんでお母さんはおっぱいが大きいの~?
こうした疑問をイッパツで解決してくれます!!
そして最後のページでは「生理」についても書かれています。
ここでの説明はアッサリとしたものになっているので、女の人には生理があるんだという認識をもつことができます。
②あかちゃんはどこからくるの?
だいたいみなさんが子どもの性教育でイチバン嫌がるの、この部分じゃないでしょうか。
でも大丈夫!!少し恥ずかしい気持ちはありましたが、そんな悩みを解決してくれるのがこの「性の絵本」のすごいところ。
なぜすごいのかというと、淡々とした説明文とかわいい絵の描写で真実だけをスッと伝えられるからです。
男性と女性の性器のちがいや性交の絵、また動物の交尾の描写などもありますが、わかりやすい言葉で淡々と伝えられます。
これが本当に助かります、サラッと読みやすい!!

シンプルな描写だから、子どももわかりやすいね
そうしてできた赤ちゃんがどんな風にお腹で育っていくのか、またどれぐらいで生まれてくるのかがわかりやすく描かれています。
私がいいなと思ったのは、受精卵を作る方法や出産の方法がひとつではないことを伝えられる点です。
心無い言葉で傷つけられたお母さんは多かったはず・・・。
子どものころから当たり前にこういう方法もあるんだと知っていることが、未来の傷つくお母さんをひとりでも減らせることにつながるんだと思います。
③まもろう!こころとからだ
この章では、プライベートゾーンや悪い人から逃げること、また自分の心と体について描かれています。
ここは自己肯定感にもかかわる大事なところなので、ぜひ子どもにも伝えてほしいところ。
プライベートゾーンは水着の絵でわかりやすくシンプルに、子どもでもパッと見て判断できるようになっています。
そろそろ水泳の授業が始まる季節だからこそ、子どもにも意識させたいですよね。

こちらでも実際にあった話を交えてお話しています、ぜひ参考にしてください!
④こころとからだをまもるこつ
たいちゃんはこの人にめっちゃ食いついていました(笑)
最近の子どもはあまりこういう方をお見かけしないので、珍しかったようです。
ここでは作者のツイートにもあるように、誰かにイヤなことをされても悪いのはあなたではないということ、そして防犯対策について書かれています。

防犯対策といっても、説明が難しいんじゃない?防犯ブザーをもたせるぐらいしかないんじゃ・・・
そう思っているあなた、心配いりません。
「性の絵本」で描かれる防犯対策は少しの意識で子どもがすぐできること、そして大人が気をつけていればできることがわかりやすく紹介されています。
普段何気なくやっていることも、子どもに声掛けしていることも、防犯対策なんだなと改めて認識することができました。
たいちゃんはもう小学4年生なのでほとんどのことを知っていましたが、いっしょに確認するいい機会になりました。
⑤すきなこともっとなかよくなるには
この章ではどうすれば好きな子を大切にできるかが描かれています。
思春期のような恋愛ではないですが、それよりももっと基本的な相手を思いやるとはどういうことかが説明できます。
これは大人でも同じで、恋人、家族、友達、大切にしたい人全員に当てはまることだといえます。
たとえ親子であっても、こういう意識が必要なのではないかと思いました。
我が子であってもひとりの人間、子どもに読み聞かせるうちに私の方まで考えさせられる内容でした・・・。

子どもだけでなく、親にもグッとくる内容だね
なんと発売から1ヵ月もたたないうちに重版になったそうです!!
すごい反響!!そして「性の絵本」を読んだ他の読者の反応を見てみると・・・
などなど、どれも大絶賛です。
伝えにくい内容もサラッと説明できる、読み手側が伝え方に悩まなくてすむというのは大きなメリットですね。

結論は、幼稚園児から小学校中学年ぐらいまでじゃないかと思います。
性教育は早ければ早いほどいいといわれています。
とくに防犯対策を小さいうちから意識できるようになることは大きなメリットではないでしょうか。
お姉ちゃんやお兄ちゃんになる予定のあるお子さんには、「赤ちゃんってどこからくるの?」という疑問が浮かぶかもしれません。
疑問に思ったときこそ、性教育を始めるのにピッタリのタイミングだといえます。
では逆に、小学校高学年からはどうでしょうか。
高学年にもなるともう少し踏み込んで知っておいてほしいことが増えてきます。
これから自分の体がどう変化していくのか、また変化することによってどうなるのか。
とくに女の子は「生理」が始まります。
「生理」についての知識はもう少しほしいので、ここを詳しく説明したいところですね。
もちろん「生理」の知識は男の子にも必要ですよ!!
じゃあそんな本どこにあるのよ?って思ったあなた、これから紹介します。
同じ著者のたきれいさんが自費で出版している絵本の中には思春期向けの絵本があります!!
全ページ閲覧してから購入できるので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
たいちゃんに絵本を読み聞かせるのは本当に久ぶりだったので、なんとなくぎこちなかったです。
反対にたいちゃんはとても嬉しそうに絵本に食いつき、「この悪い人おもしろい~!!」なんていいながら和やかに読み聞かせていました。
さて、読み終わって「どうだった?」と感想を聞くとこんな質問が飛んできました。

(性交の絵を指さしながら)これって絶対しなくちゃいけないの?
まさかの質問です、冷や汗かきまくりです(汗)
うーんと唸ってしばらく考えた結果、しぼりだした答えがこちら

うーん・・・絶対しないとダメなんじゃなくて、誰とでもしたらダメなのよ
答えになっていない・・・気がする・・・。
するとたいちゃんから「じゃあ誰としたらいいの?」と立て続けに質問が飛んでくるのでギブアップ。

それはまだたいちゃんには知識がないからわからないよね。もう少し大きくなったらちゃんと説明してある絵本買うから、またいっしょに読もう?
こういうと納得してもらえました。
淡々と伝えられても、直球の質問にはついつい焦ってしまいます。
まあこれも、思い出!!

あとがきを書かれたのは「性の絵本」監修の「高橋 幸子」さん。
埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター/産婦人科医で、NHKのテレビにも数多く出演しています。
そんな高橋さんが書いたあとがきは、とても心のあたたまる内容でした。
「あなたが大切」という言葉がけの貯金が、お子さんの中に少しずつたまって。きたるべき思春期に、もうギューってしてあげられなくなったとしても、お子さんが自分で自分をぎゅーっと抱きしめられるようになる。そしてそれが、お子さんを守る未来のチカラになるのです!
引用:著者 たきれい 監修者 高橋幸子 「性の絵本」 株式会社KADOKAWA 2021年5月31日発行 47ページ
心あたたまる内容だったはずなのに、今の私には難しい・・・と思ってしまいます。
もちろん我が子は大切に思っています・・・思っているはずなのに、言葉になりません。
ブログ名にもあるように私は「アスペルガー娘とカサンドラ母さん」、一度ボロボロになった親子関係はまだまだ修復途中です。
大事なことは伝えたい、ギュって抱きしめたい、でも自分の心と体がついてきません。
こればっかりは焦っても仕方がないので、今できるだけのことをしていこうと思っています。

いつかこのあとがきのように「私はあなたを大切に思っている」と伝えられたらいいな
親子関係がボロボロになった理由はこちらからどうぞ。

いかがでしたか?ここまで「性の絵本」についてお話してきました。
- 「性の絵本」著者はたきれいさん、監修は高橋幸子さん
- かわいいシンプルな絵で伝えにくいこともサラッと説明できる!!
- 防犯対策も身につく
- おすすめの年代は幼稚園児から小学校中学年まで
- あとがきには心あたたまる内容が・・・
「まだ早い」と思っている人も「寝た子は起すな」と思っている人も、そんなことはありません。
はじめから全部伝えようとしなくても、伝えられるところから伝えていくのでもいいのではないでしょうか。
私にはできなかったけれど、どうかお子さんに「あなたを大切に思っている」こと、「あなたはみんなに愛されている」ことをどうか伝えてあげてください。
これを読んでくれたあなたに、何かのキッカケになれば嬉しいです。
今がちょっとでも、「悪くないじゃん!!」そう思えるように・・・。
ではではっ!!