
こんにちは!アスペルガー娘たいちゃんと自閉症息子よーくんを子育て中のかばちゃんです。
「カサンドラ症候群」という言葉を聞いたことがありますか?
多くの場合、パートナーが発達障害で情緒的な関係が築けず、体や心に不調をきたすことです。
テレビやネットの記事などで見たことがある人も増えたのではないでしょうか。
- カサンドラ症候群ってなに?
- 夫婦間だけでなく、親子間でもなるの?
- かばちゃんがカサンドラ症候群に気づいたキッカケは?
この記事ではカサンドラ症候群とはどんなものか、なりやすい人の特徴、私が自身のカサンドラ症候群に気づいたキッカケを解説します。
カサンドラ症候群について知りたい人、もしかして自分もカサンドラ症候群かもしれないと思っている人、親子関係が上手くいっていない人はぜひ最後まで読んでくださいね。
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kindle unlimited に登録すると、無料で読めます。私がカサンドラ症候群の症状を改善した方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください!


カサンドラ症候群とは、家族やパートナーなど生活の身近にいる人がアスペルガー症候群(現在の診断名は自閉症スペクトラム障害)であることが原因で、情緒的な相互関係を築くことが難しく、心的ストレスから不安障害や抑うつ状態、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの心身症状が起きている状態を指す言葉です。
LITALICO仕事ナビ より引用
カサンドラ症候群は病名ではなく、状態をあわらす言葉です。
ひと昔前は夫婦間に適用される言葉だと思われていましたが、最近ではパートナーだけでなく親子や身近な家族にも適用されるようになってきました。

夫婦間だけで起こることではないんだね。
夫がアスペルガー症候群で妻がカサンドラ症候群、この事例はマンガやコラムでも多く紹介されています。
母親、もしくは父親がアスペルガー症候群で子どもがカサンドラ症候群の事例もありました。
しかし娘がアスペルガー症候群で母親がカサンドラ症候群の事例はいくら探しても見つからない。
気づいていないだけで、子どもの発達障害から親がカサンドラ症候群になっている人はたくさんいるはずです。
カサンドラ症候群の特徴
カサンドラ症候群になると、心と体に不調をきたします。実際にどんな症状があわられたのかというと
- 倦怠感がひどい
- めまいがする
- ひどい腰痛
- 食欲がない
- 掃除機をかけるだけで寝込む
本当にこんな状態でした。毎日どうやって過ごしていたのかほとんど覚えていません。
上記は体にあらわれた症状ですが、心はというと
- 子どもがかわいいと思えない
- 自己肯定感がさがる
- 「私は母親失格」と思い込む
- 気力がなくなる
- ヒステリーを起こす
- 毎晩悪夢を見る
中にはパニック障害やうつ病を併発する人もいます。思い返せば私もうつ病の傾向はあったのかもしれません。

あまり思い出したくないなぁ……。
カサンドラ症候群になりやすい人
一般的に女性の方がカサンドラ症候群になりやすいといわれています。
男性の方が発達障害の割合が多いことも関係していますが、男性もカサンドラ症候群になった事例もあります。
- 生真面目
- 人に頼れない
- 我慢してしまう
- 面倒見がいい
- 上手くいかないことは「自分のせいだ」と思ってしまう
「ここで怒ってしまうと後が面倒だ」「どうせいってもわかってくれない」こうやって我慢を続け自分自身を苦しめてしまいます。

心身に不調がでるまで頑張っちゃうんだよね。

親子間でもカサンドラ症候群になります。私がなりました。
でも現実は自分で気づく人も、周りが気づいてくれる人もほぼいません。

母親なんだから……と責められてるようで(涙)
私がカサンドラ症候群になった理由は、やはりアスペルガー症候群のたいちゃんと情緒的な相互関係が築けなかったこと。
どういうことか説明するのが難しいんですが……。
例えば目の前にリンゴがあるとします。

リンゴがあるね!まるくて赤いね!
私がたいちゃんに話しかけます。するとたいちゃんは

オレンジ色のみかんだ!私あんまり好きじゃないんだよね。
斜め上から食いちがってきます。極端な例ですが、実際はこれぐらい話がかみ合いません。

えっちがうよ、リンゴでしょ?みかんなんかどこにもないよ。
なんていったら最後、癇癪を起すか黙り込んでムスッとするか……そんな日々の繰り返しでした。
当然、なんかちがう……と違和感を感じます。
なぜか幼稚園や祖父母の前だとキチンとしていて、誰もおかしいとは思わなかったのです。
「会社では仕事ができる人」「社交的で明るい人」でも家に帰れば別人……。
大人のアスペルガー症候群の場合、よくいわれることですね。
リンゴのことを永遠にみかんだといわれ続けると

本当はリンゴじゃなくてみかんなのか……?
最終的に子どもがおかしいのか、私がおかしいのか、わからなくなります。
助けを求めても理解してくれる人はおらず、心身ともに不調があらわれました。
発達障害の子育てをしていると話がかみ合わないのは日常です。
日々の積み重ねが、私をカサンドラ症候群にしていきました。

カサンドラ症候群に気づいたキッカケは、たいちゃんが小学1年の冬に受けたアスペルガー症候群の診断と、私自身が受けた発達検査の結果からです。
たいちゃんが正式な診断にいたるまで、ものすごく葛藤がありました。
一度は「問題なし」と突っぱねられ、約半年後に限界が訪れます。
もう無理!と副院長先生に泣きついた先でやっと診断がおりました。

とてもホッとしたのを覚えているよ。
たいちゃんが診断を受けたとき、1つの疑問が生まれました。
じゃあなんで、私はこんなに生きづらいのか?
その答えを探るべく発達検査を受けます。当時はいろいろ余裕がなかったんでしょうね。
結果はストレス度が高すぎてキチンとした数字がでませんでした。
「傾向はあるけど、それほど強いものではない」医師にいわれた言葉です。詳しい結果はこちらをご覧ください。
【大人の発達検査】内容が知りたい!自分の得意と不得意を発見しよう

発達検査の結果を聞いて、発達障害ではなくカサンドラ症候群だと気づいたんだよ。

人は自分以外の人間の考えを完璧に理解することはできません。パートナーであってもわが子、わが親でももちろん無理です。
だからこそ話し合い、リスペクトしていい関係を築いていこうとするものです。
関係を築きたい行動が一方通行だったら、いい関係を築いていけるでしょうか。
とても難しいことでしょう、私にはできませんでした。
この記事を最後まで読んでくれたあなたは、昔の私と同じように悩んでいるかもしれません。

あなたのせいじゃないよ、少し頑張りすぎただけ。
少しずつ、少しずつでいいから、環境を変えていきましょう。
今がちょっとでも「悪くないじゃん!」そう思えるように……。
ではではっ!!
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