
こんにちは!アスペルガー娘たいちゃんと自閉症息子よーくんを子育て中のかばちゃんです。
発達障害をもつ子どもを育てていると、なにかと受ける必要があるのが「発達検査」です。
たいちゃんやよーくんも、節目ごとに発達検査を受けてきました。
子どもは何度か発達検査を受けたことがありますが、大人の発達検査って受けたことありますか?
この記事では、私が3年前に受けた発達検査についてお話します。
- 発達検査を受けようと思ったキッカケは?
- どんな内容だったの?
- 検査結果を知りたい。
結論からいうと、自閉傾向はあるものの日常生活で困るほどではなく、ストレス度も高すぎて正確な数値はでませんでした。

はっきりした数値はでなかったけど、自分の得意を見つけられたよ!
この記事を読むと、大人の発達検査を受けた感想、受けた検査の種類、子どもと比較してみた結果がわかります。
大人の発達検査について知りたい人も、検査を受けるキッカケがほしい人も、ぜひ最後までよんでくださいね。

私が発達検査を受けようと思ったキッカケは、たいちゃんが小学1年の冬に「自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)」の診断を正式に受けたからです。
よーくんが3歳の時に診断を受けてから2年、慣れたつもりでもすぐには受け入れられません。

発達障害とわかっていても、気持ちはついていかないよね・・・。
そこである疑問が浮かびました。
子どもが2人とも発達障害なら、私にもなにか特性があるのでは?
当時はたいちゃんとよーくんの対応に疲れきっていて、私自身とても生きづらい日々を送っていました。
生きづらさの理由を探るべく、発達検査を受けようと心療内科の門をたたきます。
1時間半ほど検査をしても半分しか終わらず、次回に持ち越しになりました。

子どもが発達検査の後、ぐったりする気持ちがよくわかったよ。

ここからは私が受けた検査の種類を紹介します。
AQ自閉症スペクトラム検査
AQ自閉症スペクトラム検査は、どれぐらい自閉症の傾向があるのかを調べる検査です。
本人が疑いをもっている、自閉症の傾向がみられるときに行います。
AQ自閉症スペクトラム検査では5つの項目があり、その中の細かく分類されたものも含めて特徴を数値化します。
- 社会的スキル
- 細部への注意
- 注意の切り替え
- 想像力
- コミュニケーション
50点が満点で、33点を超えると自閉傾向が強いと判断されます。
CARRS検査
CARRS検査とは、注意欠如・多動性障害(ADHD)の重症度を調べる検査です。
「自己記入式」と「観察者評価式」の2種類からなり、観察者とは家族や友人、会社の同僚など本人をよく知る人物が回答します。
複数の回答を得ることによって、本人だけでなく総合的に判断することが可能です。
回答には一貫性があることが求められ、矛盾点が多いと正確な数値がでないことも。

私は「観察者評価式」の記入を求められなかったから、いろんなパターンがあるのかもしれないね。
WAISⅢ検査
WAISⅢ検査とは、知能(IQ)検査のことです。
知能検査といっても測定するのは言語性や動作性のIQだけでなく、言語理解、知覚統合、作動記憶、処理速度など様々な面を数値化できるので、得意なことや不得意なことを明確にできます。

子どもの発達検査でもよく説明を聞く部分だよね。
- 言語性IQ→言葉を扱う能力
- 動作性IQ→作業を行うための能力
- 言語理解→言葉を聞いて理解する、説明する、考える能力
- 知覚統合→図やイメージを見て考える、空間認知能力
- 作動記憶→短期記憶(ワーキングメモリ)
- 処理速度→視覚的に得た情報をちがうものに処理する能力
平均を100点とし、そこを起点として凹凸を判断します。
数値のバラツキが大きいほど、本人のアンバランスさが認められます。
PFスタディ
PFスタディとは、イラストを利用し、欲求不満状況での反応をみるテストです。
欲求不満が起こる原因は、自分が原因で非難されるもの(寝坊して遅刻したなど)、自分以外に原因があるもの(電車が遅れて遅刻したなど)の2種類があります。
ある程度回答は予測されていて、イラストに対しでやすい回答がどれだけでるかによって集団への適応能力を判定します。
あまりにもでやすい回答がでなければ集団への適応が困難、またその逆は過剰適応であると判断されます。

発達検査の結果は、自閉傾向はあるものの日常生活で困るほどではなく、ストレス度も高く正確な数値はでませんでした。
はっきりしたことはわかりません。でも得意なことと不得意なこと、日常生活で気をつけることなどたくさんアドバイスをいただけました。
そんなアドバイスの一部をご紹介します。

すべてをさらす勇気はありません・・・。
処理速度と言語理解の有意差が「23」
処理速度の数値が「113」、これにはすごく驚きました。
- 視覚からの記憶
- 物の形や様子をとらえる
- 視覚的情報を事務的に数多く、正確に処理をする

すみません、ちょっと自慢させて(笑)
思い返せば自動車メーカーで事務をしていたときはとても仕事が早かったです。
反対に低かった数値は言語理解の「90」でした。一般的に低すぎる数値ではありませんが、処理速度との差が「23」もあるので、アンバランスさが認められます。
- 聴覚的な処理
- 自分の言葉で表現する
- 物事を柔軟に考え、見通しを立てる
かなり視覚優位です。YouTubeで動画を見るよりも、本で文字を追う方が圧倒的に理解できます。

流し聞きや動画では覚えられません(涙)
日常生活で気をつけること
視覚情報を事務的に数多く、正確に処理していく作業は人並み以上に得意ですが、言葉でのやり取り、コミュニケーションが不得意です。
上記をふまえた上で気をつけることは
- できるだけ課題の内容を明確化する
- メモを取るなど視覚的な手がかりを残す
- パターン化してしまう
良くも悪くも「いつもと同じ」を好む傾向があります。ここは私の「こだわり」の部分でもありますね。

ぼくのこと、いえないよね!
番外編 バウムテスト
心療内科で受けた発達検査ではありませんが、カウンセリングで受けた「バウムテスト」の結果も少しお話します。

怖いくらい当たってビックリしたよ!
なにげなく描いた1本の木から、ここまでわかってしまうのかと臨床心理士の先生が少し怖くなりました(笑)
- 無理して環境や状況に馴染もうとする
- 頑張るけど、最終的に疲れ果てるを繰り返す
- 攻撃性を頑張って覆い隠している
気持ちが昂ったりする側面を覆い隠しながら人と関わることが、対人場面で疲れやすい原因の1つです。
だからPTAの集まりとか、子どもの行事でママ友さんとお話するだけで3日ぐらいぐったりしてたんだな・・・。
アドバイスは1人の時間をもつこと、生活をシンプルにルーティーンをできるだけ崩さないこと、リラクゼーションアイテムを取り入れることでした。

自分の特性がわかれば、苦手を避けられるね!

発達検査の結果を聞くと、苦手だけでなく自分の知らなかった得意に気づくことができました。
はっきりしたことはわからなくても、私には十分すぎる情報です。
「日常生活に問題はないが、自閉傾向はある」といわれてもそんなにショックを受けなかったのは、心のどこかでなんとなくわかっていたからかもしれません。

特性がまったくない人はいない!
自身の特性だけが、生きづらさの原因ではないとわかりました。
全然関係ないとは言い切れませんが・・・そこでもう一度考えます。
じゃあなんで、私はこんなに生きづらいのか?
答えは娘のたいちゃんとの関係にありました。
アスペルガー症候群のたいちゃんと過ごした日々の積み重ねで、私はカサンドラ症候群になったと気づきます。
カサンドラ症候群は一般的に夫婦間でよく使われる言葉ですが、親子間でもなる場合があります。
詳しくはこちらを参考にしてください。
【カサンドラ症候群】ってどんなもの?親子間でカサンドラ症候群になった体験談


そういえばたいちゃんの検査結果どうだったかな。
見比べてみよう!
なんとなく、本当になんとなーく気になって見比べてみました。すると驚きの結果が。
数値が私と真逆だった。
私は言語理解が低く処理速度が高いけど、たいちゃんはその逆。言語理解が高く処理速度が低かったのです。
親子といえどもこんなにちがうのか・・・かなり衝撃を受けました。

そりゃ、ぶつかるわけだ。
アスペルガー娘の対応でカサンドラ母さんになった私ですが、それ以前にかなり相性が悪かったのですね。
親子だからといって必ずしも相性がいいとは限らない、いい勉強になりました。
- 自分も知らなかった得意に気づけた
- 苦手なことが明確になり、避けることができる
- 生きづらさの原因は他にもあることがわかった
- 娘のたいちゃんと比較できた
ここまで発達検査についてお話してきました。どうでしょう、少しイメージが変わったでしょうか?
発達検査は診断を下すためのものではなくて、自分自身をよりよく知るための1つの手段だったことに気づきました。
はっきりした数値はでませんでしたが、受けてよかったです。

子どもが発達検査の後、ぐったりする気持ちもわかったしね!
大人の発達検査、どうかマイナスなイメージをもたないでください。自分のことを知るため、また周りに理解してもらうために受けるものです。
発達検査を受けようと悩んでいる誰かの背中を、少しだけ押せれば嬉しいです。
今がちょっとでも「悪くないじゃん!」そう思えるように・・・。
ではではっ!!