こんにちは、かばちゃんです!!
今日は少し、私が思ったことをお話ししたいと思います。
先日よーくんを連れて作業療法訓練に行っていました。
そこで担当の先生が、泣いている男の子をなだめている場面に遭遇しました。

どうしたの?なんで泣いてるの?
心配そうに私に聞いてきました。
それに気づいた先生が

ごめんね、この子卒園式の練習がイヤで泣いているんだよ。
「僕の自由が奪われた~」って思ってるんだ。
式の途中でどうしても動いてしまってね、お父さんもお母さんも動いていいよって言ってくれるのに先生が「ダメ!!」って言うんだ。
それが辛くてね・・・。
・・・なんだかとても悲しくなりました。
一体誰のため、何のための卒園式なんだろう。
唯一の救いは、両親がこの子の味方であるということでしょう。
確かに卒園式は最後の式なので、厳かに行うべきとの先生のお考えもわかります。
騒いだり歩き回る子がいれば、他の保護者からクレームがくることだってあるでしょう。
でも、少し立ち止まってほしいのです。
誰が主役の卒園式ですか??
先生??ここまで必死に育ててきた保護者??
いいえ違います、毎日園に通っていっぱい頑張った子供たちのはずです。
いくら年長さんだからといって、生まれてたった六年とか七年とかです。
張り詰めた空気の中で緊張の中で、どれほどの苦痛が伴うでしょう。
発達障害のある子にとっては、あのシンとした空気が針が刺さるように痛かったり、爆発しそうなモヤモヤを必死に紛らわそうとして少しだけモゾモゾしてみたり・・・。
その場にいるというだけで、必死なのです。
そんな中で「動くな!!」という指示は本人にしてみたら絶望に近いでしょう。

でも卒園式というのは、子供にとっても区切りの儀式みたいなものです。
必要だとも思っています。
だから、口頭指示で「動いたらダメ!!」ではなく工夫して伝えてほしいですね。
- ○○が終わって○○が終わったら式は終わりだよ、と紙に書いて見通しをもたせる。
- 何か安心できる小さいものを手に持たせる。
- 隣りの子に声掛けをしてもらう。
- 補助の先生が隣でサポートする。
どうでしょう?これぐらいの工夫なら厳かな式でもできそうじゃないですか?
式の予定をその子のわかるように紙に書いて渡しておく。
ひらがなが読めるのなら絵ではなく文字でもいいでしょう。
安心できる小さなものは、にぎにぎできて落ち着くプニプニしたものを・・・100均で売ってます。
辛そうになってきたら、隣の子が「大丈夫?」と声をかけて背中をさする。
どうしても無理な場合は補助の先生がサポートする・・・このサポートは、動いた時に「ダメだよ」というのではなく「次は○○するよ、それが終わったらもう少しだからね」という否定的な言葉を使わないようにする。
どれも簡単なことです。
先生方、どうかみんなと同じでなければいけないという固定観念にとらわれない対応をお願いしたいです。
特別扱いしてほしいとか、そういうことではなく誰しもが笑顔で卒園できるそんな式になったらいいなと思います。
私も我が子には、障害を言い訳にしてほしくはないです。
でも、障害があるなしに関わらずできることできないことはみんな違います。
困っている人がいれば「大丈夫?」の一言が自然に出てくる、そんな世の中になってほしいです。
みんなが笑顔で卒園、卒業できますように・・・。
今がちょっとでも、「悪くないじゃん!!」そう思えるように・・・。
ではではっ!!